一生賃貸に住み続けるか、持ち家を購入するかは永遠のテーマの一つです。実際にその両者で迷ったことのある方も多いのではないでしょうか。ここでは広島に住む1人のフリーライターが、これまでの賃貸生活に疑問を持ち、賃貸と持ち家を真剣に比較する物語をご紹介します。

しんどう
広島生まれ、広島育ちのフリーライター。自動車メーカーに勤務する夫と5歳の息子、猫2匹の3人+α暮らし。共働き世帯として「賢い資産形成」と「理想の暮らし」の間で揺れ動く、30代半ばのリアルをご紹介します。
きっかけは更新通知。家賃は「掛け捨て」という現実
いつも通りドタバタと息子を保育園に送り出したある朝。ポストに入っていたのは1枚のハガキでした。
「契約更新のお知らせ」。
そこには1か月分の家賃にあたる更新料と数千円の更新手数料、火災保険更新料、保証料の請求が記されていました。
忘れとったー!今月だったかー!!
2年ぶりの契約更新。家賃のおよそ1.5ヶ月分が吹き飛ぶ計算です。わが家は夫が自動車メーカーに勤める会社員、私もしがないライターながら共働き。広島では比較的安定している世帯だとは思うけれど、だからといってこの出費が「痛くない」わけじゃありません。
粛々とネットバンクを開き、振り込みの準備をしながら、ふと考えました。
「これ、あと何回払えばいいんじゃろ……?」
今まで更新料は「払わなきゃ住めないんだから仕方ない」と思ってきました。でも、最近家を買った友人の顔が浮かびます。彼女は、壁紙も床もカーテンもカスタマイズしたマンションで、「毎月の支払いは前の家賃と大して変わらんよー」と笑っていました。白い床と薄紫のポイントカラーのコーディネート、めちゃくちゃおしゃれだったなー。
一方の私は、2年ごとにボーナスを削られるような思いをして更新料を払い、それでもこの部屋は1ミリも自分のものにはならない。……これって、一生「掛け捨て」の保険料を払っとるようなもんじゃない?
しかも賃貸だと、家族との思い出が積み重なった家をいつか離れないといけない。息子が初めて寝返りを打った日や、歩いた日、猫たちが初めてわが家に来て、ソファの下で震えていた日の思い出が脳裏に浮かびます。これから息子が小学校に入学し、もっともっと増えていくであろう思い出の数々を、私は「借り物」の箱に詰め込み続けるんだろうか。
いやいや、でも家を買うってことは、何千万もの「借金」を背負うってことでしょ。何十年もローンに縛られるなんて、怖いわ!何となく!
ネットで「賃貸 vs 持ち家」を検索してみるものの、出てくるのは「自由な賃貸」「資産になる持ち家」といった、聞き飽きた一般論ばかり。
私が知りたいのは、今の広島で、今の私の家計で、どっちが正解かってことなんよ!
いくら考えても、机上の空論。ええい、なら!プロに直接本音をぶつけてみよう! 「仕事にかこつけて、ガチの悩みを聞きに行く」――。ライターの特権をフル活用することに決めました。
広島マンション界の雄・GAパートナーズさんに潜入
どうせお話を聞くなら、広島の地盤を熟知し、数多くの「共働き世帯」を顧客に持つプロに聞きたい。
ということで今回、突撃取材をお引き受けいただいたのが、新築分譲マンション「ソシオ」シリーズを手掛ける株式会社GAパートナーズさんです。
広島県民なら「ソシオ」シリーズのCM、一度は目にしたことがありますよね?なかったらモグリですよ?
GAパートナーズさんの本社は、中区八丁堀にある立派なオフィスビル。まさに広島のビジネスの中心地です。

緊張する~~~!
内心ビビり散らかしながらも、ライターとしてのプライドを胸に、すんとした顔で会社の中へ。すぐに社内の皆さんが、「いらっしゃいませ!」と素敵な笑顔で迎えてくれました。その笑顔に少し救われる思いです。 お話を伺ったのは、開発事業部の辻󠄀本さん。

開発事業部1部 開発事業部1部
課長代理 辻󠄀本 裕哉
●不動産業界歴10年以上
●宅地建物取引士

「不動産デベロッパーの開発部の方って、『効率』と『収益』を追求する、近寄りがたい理系エリートなイメージ……」
なんて身構えていましたが、実際にお会いした辻󠄀本さんは驚くほど気さくでスマート。私の「私情100%」の悩みにも、プロの視点から論理的かつ親身になって答えてくださいました。 よろしくお願いいたします!
「家賃」と「ローン」の本当の関係。グレードの差に愕然
さっそく、一番の疑問をぶつけてみました。
しんどう: 賃貸と持ち家、どっちがお得かって永遠の議論ですよね。わが家は幸い夫が会社員で収入はけっこう安定しているのですが、だからこそ「わざわざリスクを冒してまで家を買う必要があるん?」って思ってしまうんです。
辻󠄀本さん: なるほど。そう思われる方は多いですね。でもしんどうさん、まず知っておいていただきたいのが、賃貸物件と分譲物件では「建物のグレード」が違う傾向がある、ということなんです。
しんどう: グレード、ですか?
辻󠄀本さん: はい。断熱性、防音性、耐震性、そして家事の時間を短縮してくれるキッチンや浴室の設備。もし、分譲マンションと同じグレードの部屋を賃貸で借りようと思ったら、月々の支払いは住宅ローンをはるかに上回ります。大家さんの利益も乗りますからね。
しんどう: ……えっ。じゃあ、私は今、分譲より「低いスペック」の家に、分譲より「割高なコスト」を払っているってことですか?
辻󠄀本さん: 言い方は厳しいですが、資産形成の効率という点ではそうなりますね。特にご主人が安定した会社にお勤めで、奥様もしっかりお仕事をされているようなご家庭は、銀行から見れば「広島で最も信頼できる層」です。その高い社会的信用を使えば、非常に低金利で資金を調達できる。その『武器』を使わずに家賃を捨て続けるのは、実は一番もったいないことなんですよ。
しんどう: 「借金ができること」自体が、私たちの武器……。なるほど、考えたこともなかったです。
辻󠄀本さん: それに「身軽さ」という賃貸のメリットも、実は今の時代、持ち家でも実現できるんです。立地の良いマンションなら、10年後にライフスタイルが変わっても「売る」ことも「貸す」こともできますから。資産価値が落ちにくい物件を選べば、それは「縛り」ではなく、将来の「選択肢」になるんですよ。
「見えない安心」を買う。団体信用生命保険(団信)の威力
さて、お金の話はさらにディープな方向へ。私が一番不安だった「もしも」の時の保障に移ります。
辻󠄀本さん:しんどうさん、もし家賃を払っているご主人に万が一のことがあったら、どうなると思いますか?
しんどう:えっ……。考えたくないですけど、たぶん私一人じゃ家賃を払いきれなくて、息子と猫を連れて実家に泣きつくしかない気がします……。
辻󠄀本さん:そうですよね。でも、持ち家でローンを組んでいる場合、「団信」という制度があるんです。もしご主人に万が一のことがあったら、その時点でローンの残高はゼロになります。

しんどう:……はい? ゼロ? ゼロって、あの「0円」ですか!?
辻󠄀本さん:そうです。残されたご家族には、ローンのない「家」がそのまま残ります。つまり、住居費の心配をせずにそのまま住み続けることができるんです。
これ、めちゃくちゃ衝撃じゃないですか?
賃貸だったら、大黒柱に何かあっても大家さんは待ってくれません。「大変ですね、じゃあ家賃はタダでいいですよ」なんて、そんな仏様みたいな大家さんにはまず出会えません。でも、家を買うと、住宅ローンそのものが一種の「生命保険」の代わりになるというわけです。
ちなみに団信というのは「団体信用生命保険」の略だそう。基本的な保険料は住宅ローンの金利に含まれる、お得な制度なんだとか。
さらに、最近の団信は進化しているそうで……。
辻󠄀本さん:金融機関によって取り扱っている保障の内容には違いがあるんですが、今は亡くなった時だけでなく、「がんと診断されたらローンが半分、またはゼロになる」といった特約を付ける方が多いんです。これこそが「持ち家の隠れたメリット」なんですよ。賃貸で家賃を払いながら、さらに高額な生命保険にも入る……というより、住宅ローンを組むことで、住まいと安心をセットで手に入れるという考え方ですね。これは、特に小さなお子さんがいる共働き世帯にとっては、最強のリスクヘッジになります。
「借金は怖い」とばかり思っていた私ですが、「もしも」の時に家族(と猫2匹)を守ってくれる盾になるんだ、と聞くと、なんだかローンの見え方が変わってきました。
最新トレンド「50年ローン」ってアリですか?
続いて、私がずっと気になっていた「最近の広島の家、高すぎ問題」について切り込んでみました。
最近の広島市内の新築マンションって、10年前と比べてもびっくりするようなお値段になっていますよね。
しんどう:あの、ぶっちゃけ……今の価格だと、月々の支払いが生活を圧迫しませんか?共働きでも、やっぱり少し不安です。
辻󠄀本さん:その心配をされている方も多いですよね。そこで今、広島で注目されているのが「最大50年ローンが組める長期住宅ローン」です。
しんどう:ご、ごじゅうねん……!?(思わずのけぞる)
50年って、半世紀ですよ。今35歳の人が組んだら、完済するときは85歳。
「おじいちゃん、やっとローン終わったよ……」なんて、棺桶に片足突っ込んでるじゃないですか!と思わずツッコミを入れたくなりましたが、プロの視点は違いました。
辻󠄀本さん:しんどうさん、実は今、広島銀行さんやもみじ銀行さんといった地銀さんが、この50年ローンを積極的に扱っているんです。
しんどう:そうなんですか! わが家のメインバンクも地銀です。
辻󠄀本さん:ご主人が広島の会社にお勤めだと、そういう方が多いですよね。なぜ50年なのかというと、一番の目的は「月々の支払額を抑えること」にあります。5,000万円を35年ローンで組むと月々13万円台の支払いが、50年ローンにすることで10万円台まで下がる。すると、賃貸の時と変わらない、あるいはそれ以下の負担で、最新設備の分譲マンションに住めるようになるんです。
しんどう:なるほどー。でも、やっぱり「85歳まで借金が続く」のは怖くないですか?
辻󠄀本さん:そこがポイントです。50年ローンを組んだからといって、50年かけて返す必要はないんです。10年、15年住んで、お子さんが大きくなったタイミングで売却してもいいですし、繰り上げ返済をしてもいい。月々の支払いを抑えていた分、浮いたお金を教育費やレジャー、あるいは新NISAなどの運用に回すこともできます。
特に今のような物価高の時代、月々の固定費を抑えられるメリットは大きいです。若いご夫婦でも、これなら「今すぐ」理想の環境を手に入れられる。広島銀行さんやもみじ銀行さんといった地銀さんが、この50年ローンをいち早く扱っているのは、それだけ広島の不動産の資産価値を評価しているからでもあります。月々の負担を軽くしつつ、最新のZEH(省エネ)マンションに住んで光熱費を浮かせる。これこそが、タイムパフォーマンス(タイパ)と合理性を重視する共働き世帯に選ばれている理由です。
まとめ「賃貸の自由は、老後のリスクと隣り合わせ?
たっぷりお話を伺って、八丁堀の街に出た私の心は、朝よりもずっと晴れやかでした。
それまでの私は、「家を買う=家族の拠点ができるけど、重い借金を背負う」ことだと思っていました。
でも、プロの話を聞いて気づいたのは、「自分たちの社会的信用を活用して、家族の未来に投資する」という視点です。
更新料にため息をつき、設備に不満を持ちながら「掛け捨て」の家賃を払い続ける生活。
一方で、最高クラスの保障と最新の設備を手に入れ、将来の資産を育てる生活。
「身軽な賃貸」という響きはいいけれど、その自由の裏には、老後の住居不安や、万が一の時のリスクが隠れている。会社員の夫の安定性と、(いちおう)専門職である私。この「武器」を、自分たちの暮らしを豊かにするために使わない手はない……。
今なら息子の小学校入学にも間に合うかもしれないし。あの友人の家のような「帰りたくなる住空間」が、私たちの手にも届くところにある。
しんどう: よし、わが家、本気で家の購入に向けて動きます!
でも、決意した私に、辻󠄀本さんがニヤリと笑って言いました。
「いいですね。でもしんどうさん、次は『マンションにするか、戸建てにするか』という、これまた広島ならではの深い沼が待っていますよ」
……そうだった。
戸建ての開放感か、マンションの資産性とタイパか。
次回、広島の共働き世帯にとっての「究極の選択」について、さらにディープに取材してきます! つづく(Vol.2 マンションvs一戸建て編へ)
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