着ない洋服がいつまでもそのままになりがちなクローゼット収納について、整理収納アドバイザー佐藤先生にお伺いしました。

vol.222018.03.1

着ない洋服がいつまでもそのままになりがちなクローゼット収納について、整理収納アドバイザー佐藤先生にお伺いしました。

1.クローゼット収納を整理するとこうなる！

クローゼットに沢山のモノを詰め込むと、着たい衣類がすぐに取り出せず、探しモノに時間を使ってしまい、せっかくおしゃれを楽しみたくてもイライラ…なんて事はないですか？クローゼットを整理すると、着たい衣類もすぐに取り出せ、いつもと違う朝になるかもしれません。また、ご自身の好みも明確になり、色や形、素材など持ち物を把握できるので無駄買いや二度買いもなくなります。衣類が密着しているとかびの原因にもなりますが、風邪通しの良いクローゼットになれば、お気に入りの衣類と長いお付き合いが出来ます。クローゼットから始まる心地よい暮らしを体感してみましょう！

2.クローゼットあるある3つ

3つのあるある、実はわたしも同じ経験がありました。クローゼットの扉を開けると、現実逃避…。
皆さんはいかがですか？
① 「扉を閉めると見えないから」とクローゼットがいつの間にか物置になってしまう。
② 「子育てが終わったら」「痩せたら」「高かったから」など言い訳を付けて、何年も着ていないが衣類がいつまでもある。
③ 「衣類をたたむのが面倒」と洗濯の後、そのままのハンガーにかけたり、畳んだまま積み重ねた状態でクローゼットに置いている。

3.クローゼットの片付けの3つのコツ

【1】ケースに入れてお名前シールを貼りましょう

クローゼットは、ケースを活用すれば多くのものを収納できます。でもどこに何が入っているのかわからなくなりますよね？そんな時は、ケースに名前シールを付けると中に何が入っているのかすぐにわかります。例えば、子供部屋のクローゼット、お二人のお子さんがおられる場合、名前シールを各衣装ケースに貼ると自分のモノがどの引き出しにあるのか分かるので、子供たちが自分で整理しやすくなります。毎回中身を確認するのは面倒ですが、名前シールがあればその手間が省けます。

【2】クローゼット毎に使う人を決めましょう。

例えば、子供部屋にあるクローゼットは、子供の衣類や子供のおもちゃ、学校のモノを入れ、ハンガーポールを低めにセットし子供たちが自分で整理が出来るように。寝室にあるクローゼットは、夫婦のモノを入れ、高い場所まで有効的に収納を考えるなど、どの部屋のクローゼットは誰が使うのかを決めてから収納しましょう。

【3】クローゼットの空間を使いやすくするために大きく3つに区切る

上中下で考えます。上段は、踏み台を使わないと出し入れできないので1年1回ぐらいしか使わないモノ(冠婚葬祭の時に使うバッグ、季節の寝具、ハンガーのストック)を収納し、中段は、よく着るものやしわになりやすくハンガーに掛けるものに分けていきましょう。下段は半透明の衣装ケースを置き、ハンガーに掛けない衣類を入れます。
ハンガーに掛ける衣類と衣装ケースの間にスペースができたら、写真のように外から中身が見える小さなケースに靴下やスカーフなどの小物などを入れるといいでしょう。最近では、限られたスペースを上手に活用できる便利アイテムも多く出ていますが、まずは、この方法で実践してみて、それでも整理しきれない衣類や小物が出てきたら、100均などの便利アイテムを活用しましょう。クローゼットを夫婦で使う場合は、左右に分けると使いやすくなります。

収納をマスターすると、クローゼットの扉を開けると、一目で着たい衣類がどこにあるか分かります。

4.お片付けを習慣にするとこんな幸せに暮らせる

好きなモノと暮らす、必要なモノだけに囲まれて生活できたらどんなに心地良いことでしょうか？朝から探し物が見つからないと見つかるまで一日中考えてしまいますよね、とても無駄な時間です。使いたい時、着たい時にすぐに見つかる、これこそストレスフリーです。時間短縮できると心に余裕ができます、家族の団欒にも繋がります。モノが多いと掃除もできず、ハウスダストの原因にもなります。おうちが片付いていたら、掃除もとても楽になります。更に、気軽に友人を招く環境が出来、人とのコミュニケーションも増え、趣味も増えるかもしれません。
お片付けは、楽しいライフスタイルに変えることができるのです。お片付けを習慣にすることは、必要なモノ、不必要なモノを見極める力が付き、暮らしや人との関わり方、仕事を向上させ良い結果につながることでしょう。収納は、「好きなモノと暮らす・想いをカタチにする暮らし・快適な暮らし」を実現するためのスタート地点だと私は、思います。